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デイサービスとデイケアの違いを簡単に紹介【介護福祉士の解説付き】

デイサービスとデイケアの違いについて、詳しく知っている方は多くありません。初めて親を介護する方は「どちらも同じ」に感じるでしょう。

デイサービスとデイケアについて少しふれると、どちらも送迎車を利用して施設に通い、施設で夕方まで過ごす「日帰りの介護保険サービス」になります。

通う方の目的や体の状態によって、デイサービスとデイケアのどちらを利用するか選択可能です。

はじめに、初めての方でもわかりやすいようデイサービスとデイケアの特徴から紹介していきます。介護福祉士の資格を持つ筆者がメリットについても解説しますので、「デイサービスとデイケアのどちらが合っているか?」の検討材料になります。

利用料金について解説し、月額の料金もシミュレーションします。具体的な金額をイメージでき、サービス利用を身近に感じられるでしょう。

出費を抑えたい方にも役立つように、利用料金を抑える方法についても解説しています。今回の記事を最後まで読めば、介護負担を減らしたあなたらしい生活が送れるようになります。ぜひ最後までご覧ください。

目次

デイサービスとデイケアの違い

デイサービスとデイケアの一番の違いは利用する目的です。

デイサービスの目的は、レクリエーションや行事といったアクティビティを通じて心身機能の維持・向上を目指すことです。食事や入浴を通して栄養改善や清潔保持も可能です。

排泄介助や移動介助といった介助サービスを受けられるので、身体が不自由な方でも、快適な一日を過ごせるでしょう。

一方デイケアの目的は、リハビリの専門職が作成したリハビリプランに基づいて、リハビリテーションを行います。立ち上がりや歩行、ベッドから起きるなどの日常生活に必要なリハビリを行い、身体機能を向上または維持する目的です。

身体機能が高まれば、生活範囲が広がります。生活範囲が広がれば、より自分らしい生活を送れるでしょう。

デイサービスの特徴

デイサービスの特徴は次の3つです。

  1. レクリエーションや季節行事といった楽しめる活動が豊富にある
  2. 施設ごとに特徴のある食事や入浴施設を楽しめる
  3. 数多くのデイサービスが存在しているため、自分に合った施設を選べる

詳しくみていきましょう。

①レクリエーションや季節行事といった楽しめる活動が豊富にある

デイサービスでは、レクリエーションの質や量について日々改善に取り組んでいます。

同じ内容のレクリエーションが続くと、利用者は飽きてしまい何度も通ってくれません。そのため毎週違うレクリエーションを導入し、飽きさせない工夫をしているのです。

花見や夏祭りといった季節行事は、職員と利用者が一緒になって楽しめるデイサービスならではの人気行事です。地域の住民を招待して、盛大な行事を開催するデイサービスもあります。

②施設ごとに特徴のある食事や入浴施設を楽しめる

デイサービスの食事は、介護保険外のサービスです。そのためデイサービスの個性が発揮されています

たとえば1食1,000円と高級路線のデイサービスでは、混ぜご飯に肉や魚、煮物まで入った豪華な食事を提供する施設があります。一方安価で家庭的な味付けをウリにしているしているデイサービスもあります。

入浴設備も、温泉旅館のようなヒノキ風呂を用意しているデイサービスもあれば、一人一人ゆっくりお湯に浸かれる個浴をウリにしているデイサービスもあります。

③数多くのデイサービスが存在しているため、自分に合った施設を選べる

デイサービスの大きな特徴は施設の豊富さです。 厚生労働省が発表した「令和元年介護サービス施設・事業所調査の概況」によると、現在日本全国にデイサービスは24,035事業所あります。

単純に都道府県の数である47で割ったとしても1都道府県あたり511とその数の多さがわかると思います。

ライバルが多いデイサービス業界では競争が年々激化しています。ライバルデイサービスと差別化を図りお客さんを確保するため、日々サービスの向上が行われています。

そのため、デイサービスにはバラエティ豊かな施設が多いという特徴があるのです。

デイケアの特徴

病院や診療所といった医療機関が併設し運営しているのがデイケアです。リハビリテーション専門の器具が充実している点が特徴。

医療と連携しているため、「誠実に対応してくれる」とイメージする方も多く、人気のデイケアは利用したくても順番待ちになることもあります。

デイサービスとデイケアのメリット

デイサービスとデイケアのメリットについて確認しましょう。両方とも日帰りの介護保険サービスですが、細かい点が違います。

デイサービスのメリット

 デイサービスのメリットは以下の4点です。

  1. 好みのデイサービスを探しやすい
  2. 体験利用ができる
  3. 家族が休める
  4. 特徴に特化したデイサービスがある

順番にみていきましょう。

①好みのデイサービスを探しやすい

通ってみたけど、「デイサービスがつまらない」と感じて続かないケースがあります。「ほとんど行事がない」「食事が美味しくない」「スタッフとウマが合わない」など、通い始めて間もなく辞めてしまう場合も少なくありません。

家族としては続けてほしいところですが、無理に通わせるとデイサービス自体を嫌いになってしまう可能性もあります。そこで現在のデイサービスを一旦お休みして、好みのデイサービスを探す方法がおすすめです。

施設数が多く、種類豊富なデイサービスなら、無理なく次の候補が見つかるでしょう。

②体験利用ができる

ほとんどのデイサービスでは体験利用が可能です。中には食事代を含めて無料で行っている施設も少なくありません。

体験利用には、パンフレットなどではわからない雰囲気を肌で感じられるメリットがあります。職員や通っている利用者と顔を合わせられるため、利用が考えているデイサービスがあれば、まず体験利用から始めるとよいでしょう。

③家族が休める

デイサービスは、午前中から夕方まで利用できます。デイサービスに通ってもらっている間に、これまでできなかった家事や仕事にも取り組めるでしょう。

また夜間帯の介護などで疲れた自分の体をゆっくりと休ませる時間も作ってください。趣味に没頭したり昼寝したりして、介護疲れをいやしてあげましょう。

④特徴に特化したデイサービスがある

入浴施設に力を入れて、半日で入浴だけ楽しめる「入浴特化型デイサービス」や機能訓練など体の運動に力を入れている「機能訓練特化型デイサービス」、さらに認知症状が進んでいる方に認知症ケアを実践する「認知症対応型デイサービス」もあります。

体調や目的に合わせてデイサービスを選べば、無理なく継続できるだけでなく、通うのが生きがいに繋がるでしょう。

デイケアのメリット

デイケアのメリットを4つ紹介します。

  1. 専門家によるリハビリ指導が受けられる
  2. 病気の相談がしやすい
  3. 運動で汗をかき気分転換になる
  4. 同じ境遇の仲間ができる

順番にみていきましょう。

①専門家によるリハビリ指導が受けられる

デイケアには必ず理学療法士や作業療法士などのリハビリの専門職が在籍しています。理学療法士も作業療法士も学校に通い研修や試験をクリアした国家資格になります。

専門的知識と経験を基にオーダーメイドのリハビリプランを組んでもらえるため、効率よく目標を達成できるでしょう。

②病気の相談がしやすい

デイケアには看護師が常在しており、病気の相談を気軽にできるのもメリットです。体の調子や病気に関わる不安を解消できれば、気持ちよくリハビリに取り組めるでしょう。

もちろん介護士やリハビリの専門職も相談にのるなどサポートしてくれます。

 ③運動で汗をかき気分転換になる

運動して汗をかくと大きな気分転換になります。サポートしてくれるスタッフと一緒にメニューをこなすことで、達成感を味わえるでしょう。

自宅で一人黙々とリハビリメニューをこなすよりも、達成した時に褒めてくれる人がいると、高齢者もがんばれます。リハビリに通う利用者さんの中には、「デイケアのある日が一番楽しい」と話す方もいるくらいです。

④同じ境遇の仲間ができる

ケガや障がいを負ってしまうと、誰しも気分が落ち込んでしまいます。しかしデイケアでは似たような境遇の方と出会えるため、孤独になりにくいのもデイケアのメリットです。

お互いの気持ちが分かるため、デイケアで新しく友人ができたという方も少なくありません。仲間とリハビリに励む環境は、元気がなくなっている時ほど向いているでしょう。

新しい人間関係を構築でき、生きがいの創造にも役立ちます。

デイサービスとデイケアを利用する条件

デイサービスとデイケアは目的に違いがありますが同じ介護保険の通いのサービスです。利用資格があれば両方に通うこともできます。ここではデイサービスとデイケアの利用条件を確認していきましょう。

デイサービスを利用する条件

介護保険制度の要介護認定を受けていることが条件です。要介護1から2までの方が、デイサービスを利用できます

要支援1あるいは要支援2と判定された方でも、市町村ごとに設置されている介護予防・日常生活支援総合事業を利用して、デイサービスに通えます。

デイサービスは介護保険サービスの1つであるため、要介護認定を受けて「自立」と判定された方や要介護認定を受けていない方は利用できませんので注意しましょう。

医療行為について

ストマの交換や浣腸の施行といった医療行為について補足します。医療行為については、デイサービスによって対応したり対応しなかったりします。

医療行為は、主治医の指示がなければ、緊急の場合を除き看護師でも対応できません。そのためストマの交換や胃ろうによる栄養注入をしてほしい場合は、対応可能なデイサービスからピックアップしていきましょう。

認知症について

「私の父は認知症があるから、デイサービスに通えないのでは?」と心配するご家族は少なくありませんが、安心して大丈夫です。

現在、日本のほとんどのデイサービスは認知症の方を受け入れています。デイサービスには認知症対応について基礎知識を身につけた介護福祉士が在籍していますので、安心してください。

ただし暴言や暴力行為がある方や、強い帰宅願望がある方については利用を慎重になるデイサービスもあります。要介護1~2の方が中心に通っている中規模から大規模のデイサービスではそのような傾向が見受けられます。

不安な方こそ、ケアマネジャーさんと相談してみましょう。帰宅願望や暴言が出る方は、定員20名以下の小規模のデイサービスで落ち着くともいわれています。まずは一人で抱え込まず専門家に相談するのがおすすめです。

デイケアを利用する条件

要介護1~5の認定を受けている方、または要支援1~2の認定を受けており、医師がデイケアの利用をすすめていればデイケアに通えます

医師がデイケアを勧めている証明として、主治医の承諾書が必要になるかもしれません。そのためデイケアに通いたい場合は、一度医師に相談するのがよいでしょう。

医師の方から指示がない場合でも、デイケアに通いたい時は医師に相談するのもおすすめです。医師が働く病院にデイケアがない場合、積極的にデイケアを勧めない医師もいます。

デイケアの存在を知らなかったり、デイケアの有効性に疑問を持っている場合が考えられます。もしも「通ってみたい」と思うなら、ご自分から医師に提案してみましょう。

デイサービスとデイケアの料金

デイサービスとデイケアの料金について見ていきましょう。介護保険制度により、比較的リーズナブルな金額で利用できる通所サービス。詳しくみていきます。(注1)

デイサービスの料金

デイサービスの料金は以下の通りです。

要介護区分単位数
要介護1581
要介護2686
要介護3792
要介護4897
要介護51,003
通常規模デイサービス、6時間以上7時間未満の場合

デイサービス利用料金のシミュレーション

たとえば要介護1の方が週1回で月4回、9:00~16:00まで利用する場合の料金を計算してみましょう。ここでは単位数を1単位10円と換算して計算してみます。

(要介護1の単位数)× 月利用回数
                581    ×  4   = 2,324単位 → 23,240円

2,324単位を円に換算すると23,240円となりますが、介護保険が適用され、自己負担は1割となります。9割は介護保険料から出ますので安心してください。

23,240円×0.1=2,324円 

よって1カ月当たりの利用料金は2,324円となります。

デイサービス利用毎に昼食を摂っていたら、どうでしょうか。1食500円と仮定します。

500×4=2,000円

利用料金と食事代を合算します。

2,324+2,000=4,324円

要介護1の方が、週1回月4回、9:00~16:00まで利用した金額は4,324円とわかりました。食事は介護保険適用とならず10割自己負担です。そのため利用料はもちろんのこと食事代金にも気をつけましょう。

デイサービス利用時に介護保険が適用されない料金
  • 食事代(1食500円~1,000円ほど。おやつ代を含む事業所が多い)
  • 連絡帳代(取らないデイサービスも多い)
  • 紙パンツやオムツ、パット代(自宅から持ち込めば料金はかかりません)
  • アクティビティ代(外出行事といったデイサービスの行事にかかる諸費用)

デイケアの料金

 デイケアの料金はこちらです。

要介護区分単位数
要介護1710
要介護2844
要介護3974
要介護41,129
要介護51,281
通常規模のデイケア、6時間以上7時間未満の場合
要介護区分単位数
要支援12,053
要支援23,999
通常規模のデイケア、6時間以上7時間未満の場合

デイケアの料金では、要介護と要支援によって値段が違う点に注意しましょう。要介護の方は1回利用するごとに料金が発生します。

要支援の方は、1月当たりの定額制です。しかし何度でも通えるわけではなく、要支援1なら週1回までの利用、要支援2なら週2回までの利用に抑えるのが一般的といわれています。

デイケアもデイサービス同様に、食事代やオムツ代は実費負担です。

デイサービスとデイケアの料金を抑える方法とは

介護保険が適用になっても、利用料金に悩む方は少なくありません。利用ごとに代金がかかる今の制度では、通えば通うほど金銭的に苦しくなってしまいます。

ここでは利用料金を抑える方法を解説していきます。

高額介護サービス費制度を利用して料金を抑える

高額介護サービス費とは、自己負担額の上限を超えたお金が戻ってくる仕組みです。

介護保険には、自己限度負担額があります。たとえば世帯全員が市区町村民税非課税の場合、上限額は24,600円です。高額介護サービス費は、24,600円を超えた金額が戻ってくる仕組みになります。

世帯の所得に応じて区分が設けられ、負担の上限金額も変わる点に注意してください。まずは、自分あるいは両親の世帯がどの区分に当てはまるか確認しましょう。

相談相手は、デイサービスやデイケアの相談員あるいは担当のケアマネジャーさんが適任です。ひとりで取り組めそうな方は、まずお住いの自治体の介護保険部門に問い合わせてください。

利用日数を減らして料金を抑える

もう1つの方法は、利用日数を減らす方法です。デイサービスやデイケアは基本的に通えば通うだけ料金が発生します。昼食代を含めて1日約1,000円かかるでしょう。

利用料金が気になる場合、週3回の利用を週2回にしたり、月ベースで利用日数を調整したりすることは、料金を抑えるのに有用です。 

一方で「お世話になっているから言い出しにくい」と利用回数を減らせない家族の方も少なくありません。「家族の代わりに面倒を見てくれているから、私が我慢すればいい」と思う方もいます。

気持ちはわかりますが、お金の計算は暮らしにかかわる大切なもの。施設の職員に言い出しにくい場合、担当のケアマネジャーさんに相談してはいかがでしょうか。

デイサービスやデイケアでは、半日サービスを行っている事業所もあります。1日利用にこだわりがなければ安心して通える施設を探して、金銭的に無理なく利用しましょう。

まとめ/デイサービスとデイケアを上手に使って親と暮らそう

デイサービスとデイケアは、介護しているご家族の介護負担の軽減も行います。親とこれからも住み慣れた家で暮らしていきたいという方こそ、上手にデイサービスとデイケアを利用していきましょう。

自分の休息や用事のために利用したり、親の気分転換のために利用したりと目的はさまざまです。自分や親の目的に沿ったデイサービスやデイケアを利用し、無理なく介護負担を減らしてください。

困った時はまた今回の記事を読み返していただければ幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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