デイサービスとは?【費用や特徴、実際に受けられるサービスを解説】

デイサービスにどれくらいの費用が掛かるのか知りたくありませんか?毎月どのくらいのお金が必要なんだろう、費用に見合った効果は得られるのだろうか、とお悩みの方も多いでしょう。

そこで今回はデイサービスのサービス内容や、実際にかかる費用を解説します。デイサービスを利用したほうが良いケースもご紹介するので、介護について悩んでいる方は是非参考にしてみてください。

目次

デイサービスとは?

デイサービスは要介護認定を受けた利用者が、できる限り自宅で生活を行えるようにするための介護保険サービスです。施設に通ってきた利用者に対して、日帰りの介護サービスを提供します。介護が必要になった際におすすめされる機会が多く、身近な介護サービスと言えるでしょう。

デイサービスの特徴と利用条件

デイサービスの特徴は通ってきた要介護の利用者に介護サービスを提供することです。利用できる条件は基本的には要介護1以上となっています。施設によっては要支援1または2の方も利用することが可能です。デイサービスは要介護者の生活水準を上げるだけではなく、在宅介護で生じる介護者の負担を軽減することも目的のひとつとしています。

デイサービスは在宅介護を受けている要介護者が利用をしています。特別養護老人ホームや老人保健施設のように入所を目的とした施設ではありません。提供されるサービスは入浴や食事、排泄等の身の回りの介護のほか、身体機能の維持向上を目的としたレクリエーションがあります。

デイサービスの目的は利用者の生活の質の向上と家族の負担軽減です。利用者がデイサービスで介護を受けている間は、家族が介護から離れることができます。日々の介護に休息を入れることで要介護者と余裕をもって接することができるようになり、より良い関係性を構築することにも繋がるでしょう。

デイサービスのサービス内容

デイサービスでは身の回りの介護全般を行います。具体的な内容は以下の通りです。

  • 送迎
  • 食事
  • 排せつ
  • 入浴
  • レクレーション

なお、デイサービスでは看護職員が配置されている場合でも、医療行為は行えません。可能なのは血圧や体温の測定、軽度な怪我の処置、軟膏や湿布の使用など、医療従事者ではなくてもできる範囲の処置のみです。デイサービスでは行える処置が限られているので、医療的な処置が必要となった際は覚えておくと良いでしょう。

送迎

デイサービスでは自宅と施設間の送迎もサービス内容に含まれます。そのため自力では施設まで行けない方でもデイサービスの利用が可能です。車いすのまま乗降が可能な車両もあるので、重度の方でも安心してデイサービスへ通うことができます。

施設により送迎可能な範囲が定まっているので、距離が遠い場合は送迎が不可となる場合もあります。どうしても遠い施設に通いたい場合は家族が送迎を行う必要があるので、送迎可能なエリアについては注意すると良いでしょう。

食事

デイサービスでは食事の提供もサービスの一環です。栄養バランスの取れた食事を楽しく美味しく食べることができます。利用者の状態に合った形態の食事を、介護の専門家が工夫して提供するので、食べる食材に偏りがあったり、栄養面に不安があったりある方でも安心です。

デイサービスでは食事を利用者ごとに適した大きさ、柔らかさに調整し、食べやすい状態で提供します。適切な食事形態での提供は食が進むだけでなく、誤嚥の予防にもつながるのです。毎日の食事に不安のある場合は、デイサービスを通して食事についてアドバイスをもらうのも良いでしょう。

排せつ

デイサービスでは排せつの介助も行います。利用者ごとに適切な方法で対応してくれるので、安全に排せつ動作を行えるのが特徴です。おむつの方であったり、立ち上がりに支えのいる方であったりしても対応可能なので、利用時間中は排せつの心配をすることなく快適に過ごすことができます。

デイサービスは介護用のおむつ類も豊富です。排せつ介助の際は施設備品を使用するので、わざわざかさばるおむつ類を持ちこまなくても構いません。そのためデイサービスへは身軽に通うことができます。

入浴

デイサービスでは入浴も可能です。介護用の設備を使用して専門職のスタッフが対応するので、安心安全に入浴が楽しめます。自宅での入浴が難しくなってきた場合は積極的に利用すると良いでしょう。

入浴の際は自分でできることを利用者自身に取り組んでもらいながら、できないところを施設スタッフがサポートします。介護度が重度の方の場合は寝ながら入れる浴槽や、浴室用の車いすに座ったまま入れる浴槽を使用するので、どんな状態の方でも対応できるのが特徴です。

レクレーション

デイサービスではレクレーション活動も活発です。施設スタッフが障害のある方でも参加しやすいような催しを行うので、安心安全にレクレーション活動を楽しむことができます。レクレーションは楽しいだけでなく、機能訓練としての側面もあるのが特徴です。レクレーション活動に力を入れている施設に通えば、日々の生活にも活気が出てくることでしょう。

デイサービスにかかる費用とは?

デイサービスの利用にかかる費用の総額

デイサービスの利用には介護保険サービスが1割負担の場合、1回の利用で概ね1000円から2000円程度の料金がかかります。デイサービスは施設の方針や利用者の状態によって料金が変わってくるので、利用する際は毎月かかる費用についてしっかりと想定しておくと良いでしょう。

利用にかかる費用の総額は介護保険が適用できる費用と、介護保険が適用できない費用の合算で決まります。介護保険が適用できる費用は利用者自身の介護度や介護保険の負担割合により変動し、介護保険が適用できない費用は施設の価格設定に左右されるのが特徴です。

介護保険が適用できる費用

介護保険が適用できるサービスは利用者の所得に応じ、1割から3割の負担です。介護保険の負担割合が高くなると、サービスにかかる費用も高くなります。デイサービスの利用料金は介護度と利用時間によって定められており、介護度が高く、利用時間が長いほど料金が高くなるのが特徴です。

また施設が取り組んでいるサービス加算によっても料金が変動します。サービス加算は行政が定めた条件をクリアしている証であり、加算分の料金には介護保険の適用が可能です。デイサービスで取り組んでいるサービス加算の一例には以下のものがあります。

  • 個別機能訓練加算Ⅰ
  • 個別機能訓練加算Ⅱ
  • 入浴介助加算
  • 認知症加算
  • 栄養改善加算
  • 口腔機能向上加算

栄養改善加算は管理栄養士による低栄養状態の利用者に対する相談や管理、口腔機能向上加算であれば口腔衛生の専門家による口腔機能向上のための個人指導などのサービスを行います。

いずれのサービス加算も適用するには複数の要件を満たしたうえで、行政への申請が必要です。サービス加算は質の高いケアを提供している証なので、ケアの質を重視するのであれば加算を取っている施設を利用するのが良いでしょう。

介護保険が適用できない費用

介護保険が適用できない費用は全額利用者の自己負担となります。介護保険適用外の費用は施設により項目や料金が大きく変わってくるので注意が必要です。具体的な費用としては食事に関する費用や、施設の消耗品を使用した際の実費などが挙げられます。

介護保険が適用できない費用は施設が自由に価格設定できるので、実際にかかる費用は様々です。食事であれば1回の利用で500円から1000円程度、施設備品の実費であれば数百円程度かかります。食事の提供がない場合や、私物を持ち込んでも良い場合は費用を抑えることが可能です。

介護保険が適用できない費用は実費を全額自己負担する必要があります。費用を抑えたい場合は食事に関する料金の比較や、私物の持ち込みが可能かどうかの確認などを行うと良いでしょう。

デイサービスを利用したほうが良いケースとは?

要介護の方が在宅での生活を継続するのであれば、デイサービスの利用をおすすめします。介護施設で専門家による介護を受けることで、利用者本人と介護者である家族の生活の質が向上するからです。ここでは在宅介護を継続するにあたって、特にデイサービスの利用がおすすめできるケースを5つご紹介します。

食事の準備に負担を感じるケース

要介護者の食事の準備に負担が大きいようであればデイサービスの利用がおすすめです。デイサービスでは栄養バランスの整った食事を提供します。利用者の状態に応じた食事を、他の利用者とのコミュニケーションを楽しみながら食べることで、生活の質が向上することでしょう。

健康的な生活を送る為には食事が非常に大切。ですが毎日バランスの良い食事を作るのが難しい場合や、食事を食べる時間が楽しくない場合もあるでしょう。デイサービスであれば楽しく栄養バランスの良い食事を食べられます。日々の食事が負担に感じるようであれば、デイサービスの利用を検討してみてください。

自宅での入浴に不安を感じるケース

自宅での入浴が難しくなってきたらデイサービスの利用がおすすめです。デイサービスでは専門のスタッフが介護用の設備を使って安全に入浴をサポートします。安心して浴槽に浸かることで、入浴の時間が楽しいものになることでしょう。

要介護者のひとりでの入浴は溺れてしまったり、転んでしまったりする可能性が高く、事故の危険が大きい行為です。介護に慣れていない家族がサポートするとかえって危険な場合もあるので、自宅での入浴が不安な場合は経験豊富なスタッフに任せてしまうと良いでしょう。

日常的な動作が心配なケース

日常的な動作が心配になってきたらデイサービスの利用がおすすめです。デイサービスではレクレーション活動や機能訓練を通して、運動能力の維持、改善を行います。専門のスタッフによるケアを受ければ、日常的な動作も安心して行えるようになることでしょう。

要介護1以上になると日常的な動作をひとりで行うことが難しくなってきます。特に高齢者は足腰の衰えが激しいのが特徴です。自宅内でも転倒による骨折や頭部の打撲など、重大な事故に繋がってしまうケースがあります。事故が起こってから後悔しても遅いのです。

本人や家族だけの取り組みでは、身体機能の維持に限界があります。日常的な動作が心配になってきたら、デイサービスで定期的なレクレーション活動や機能訓練に参加すると良いでしょう。

家に閉じこもりがちなケース

家に閉じこもりがちな場合はデイサービスの利用がおすすめです。デイサービスでは他の利用者やスタッフとコミュニケーションをとることができ、高齢者の孤立を防ぐことができます。社会的な繋がりを築くことができれば、日々の生活が活き活きとしてくることでしょう。

高齢になると外に出る機会が減ってしまうケースが多いです。特に要介護の状態であれば、自分1人で外に出るのが難しくなったり、他の人とのコミュニケーションが極端に少なくなってしまったりする恐れがあります。要介護になっても社会との関わりは重要です。家に閉じこもりがちな場合はデイサービスに通ってみると良いでしょう。

家族の介護負担が重く感じるケース

家族の介護負担が重く感じる場合はデイサービスの利用がおすすめです。デイサービスを利用することで家族の自由な時間が増え、介護負担の軽減が期待できます。経験豊富なデイサービスのスタッフに介護を任せることで、家族も安心して休息を取れることでしょう。

在宅介護ではどうしても家族の用事や休息は後回しとなり、要介護者中心の生活となりがちです。家族の介護負担が大きくなりすぎると、介護疲れによる共倒れの状態になってしまうケースもあります。デイサービスは家族の介護負担を軽減する役割もあるので、介護がつらくなってきた場合はデイサービスを頼ると良いでしょう。

まとめ

デイサービスにかかる費用は1回1000円から2000円程度です。利用者の状態やサービス加算、施設の方針や料金設定により費用は変動します。料金が気になる場合は窓口に問い合わせ、周辺の施設と比較すると良いでしょう。

在宅での生活を継続するのであればデイサービスの利用がおすすめです。食事や入浴、レクレーション活動などを経験豊富なスタッフに任せられるので、家族も安心して休息することができます。

ですがデイサービスも万能ではありません。在宅介護を続ける場合は訪問介護やショートステイなどの他のサービスと組み合わせることになります。介護に関して悩んだら、ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど、介護の専門家に相談すると良いでしょう。

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