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認知症の高齢者の危ない行動と予防策とは?見守る家族の心配事ベスト5!

同居中の高齢者の物忘れがひどくなってきたら、もしかして認知症が始まったのかもしれない…と心配になりますよね。

介護施設にすぐ入れる場合は良いですが、事情により自宅でしばらく見守ることになった場合は、家族はこれまで以上に、様々なことに配慮しなければなりません。なぜなら、認知症の高齢者は、突然、予期せぬ行動を起こすことがあり、危険が伴うからです。

今回は、認知症になった場合に、自宅で危険を回避する方法について、ご説明します。

目次

認知症って、どんな症状?

認知症は、脳の病気など、様々なことが原因となり、記憶・判断力などの機能が低下し、普段通りの生活ができなくなってしまう症状です。

認知症にも様々な種類があり、大きく4つに分けられます。

・アルツハイマー型(脳の一部が萎縮)
・血管性認知症(脳梗塞や脳出血などがきっかけ)
・レビー小体型認知症(幻視や手足の震えなど)
・前頭側頭型認知症(感情のコントロールが苦手になる、言語に支障が出る)

※上記の複数の症状が重なる場合もあります

この中でも一番多いと言われているのが、アルツハイマー型です。

アルツハイマー型の短期記憶障害とは

初期の段階において、アルツハイマー型では、まず短期記憶があいまいになります。

短期記憶とは、新しい情報を記憶する脳の機能のことです。パソコンで例えるとするならば、脳の短期記憶を担っている「海馬」の部分に相当するのが、PCの「メモリ」の部分です。

PCでは、メモリの容量が少ないと、パソコンでの作業中に、次のような支障があります。

・パソコンの起動に時間がかかる
・マウスの動作反応が鈍くなる
・複数のソフトを立ち上げることが困難になる

これらと似たように、脳も、海馬が損傷している場合、短期記憶に障害が起こってしまいます。

短期記憶に障害が出始めた、Aさんの1日の様子

それではここで、短期記憶があいまいになってしまったAさんの、一日の様子を見てみましょう。

  • 起床後、今日の日付や曜日がよくわからなくて、カレンダーを何度も見る
  • 朝食を作るためにコンロを使っていたが、たまたま電話がかかってきて話をしていたら、火を付けていること自体を忘れてしまった
  • 朝食を食べたかどうかを思い出せない(朝食のメニューと同じ卵焼きを昼も作ってしまう)
  • お皿を洗っていたら、水道の蛇口をしめるのを忘れてしまい、流しっぱなしになってしまった
  • 出かけようと思ったが、腕時計や鍵の置き場所がわからなくて、ずっと探してしまい、待ち合わせの時間に間に合わなかった
  • お昼寝から起きたら、今自分がどこにいるのか、わからなくなっていた
  • 調理中に、塩と砂糖を間違えて入れてしまった
  • 今日会って話をした人の名前を思い出せない
  • 今日は色々することがあったはずなのに、自分の段取りが悪くて出来なかったことを後悔してしまう

このように、認知症のアルツハイマー型の場合、日常生活へ様々な影響が出てしまいます。本人にとっては、いつも通りに生活しようとするだけでも、大変なことです。

しかし、短期記憶があいまいになっても、かなり昔のことについては、はっきりと覚えている場合があります。例えば、自分の学生時代のことなどを思い出すのは、長期記憶の役割で、大脳皮質が司っています。損傷してしまった脳の「海馬」とは別のところにあるため、昔のことは思い出せるのです。

(※出典:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス を元に作成
(URL:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_recog.html

こんなことが心配!どう予防すべき?

①コンロの火やストーブの消し忘れで火事が心配!

料理中に、ちょっと別のことをしていたら、そのまま火のことを忘れてしまうことがあります。冬場は部屋のストーブを消し忘れて外出してしまい、火事の原因になることも考えられ、注意が必要です。

予防策

・コンロの火を自動で消火してくれる音声アラーム付の装置を設置
・石油ストーブ・電気ストーブなど、出火が心配な電化製品は置かない
・エアコンなどのタイマーセットで対応

②突然一人で家を出て、町中を徘徊しないか心配!

警視庁がまとめたデータによりますと、2021年に認知症の高齢者が徘徊で行方不明になった件数は1万7千件を超えています。このデータは年々増加しています。
(※出典:警視庁生活安全局人身安全・少年課 令 和3年における行方不明者の状況をもとに作成)

自宅で過ごしているにもかかわらず、突然、「家に帰らないと」と言い出し、家族の不在中に一人で外出してしまうケースもあります。戻って来れなくなってしまったり、思わぬ事故につながるという事も考えられますので、注意が必要です。

予防策

・靴に付けることのできるGPSを装着しておく
・自治体の認知症高齢者見守り活動にあらかじめ登録をしておく
・玄関を通過しそうになったら、家族や関係者宛てに通知が届く、徘徊防止用品を設置する

③食べ物以外の固形物を口に入れてしまわないか心配!

認知症高齢者の特徴として、過食や拒食気味になるなど、食べることに関して影響が出る場合があります。食料ではない物を口に入れることもあります。

予防策

・誤飲すると人体に影響のある物(乾電池等)は、目につかない場所へ保管しておく
・口に入れやすい細かな雑貨はなるべく置かないようにする
・万が一の誤飲にすぐ気が付けるように、日頃から整理整頓をして余計な物を減らしておく

④薬の数量を間違えたり、飲み忘れてしまわないか心配!

薬の量が少ないうちはいいですが、種類が増えてくると、今さっきどれを飲んだのか、わからなくなり、混乱してしまいます。

予防策

・その日に服薬する分だけ、時間帯別にあらかじめ分けて用意しておく
・薬飲み忘れ防止アラーム機能付き時計で、音声で知らせてもらう

⑤転倒して動けなくなったら心配!

高齢者は、意外なところでつまずいてしまうことがあります。転倒で一番多いのが、自宅内です。

予防策

・室内の物が障害物になる可能性があります。普段から導線に荷物を置かないなど、整理整頓しましょう
・段差がありすぎる箇所には、踏み台を設置する
・椅子やベッドから立ち上がる際の、低めの杖を設置する

※上記の機器類は、民間企業の有料サービスもありますが、介護保険を利用して気軽にレンタルができるものもあります。ぜひお住まいの自治体へ問い合わせてみてください。

まとめ

認知症で一番多いとされているアルツハイマー型では、短期記憶障害の症状がゆっくりと進行していくため、初期の段階では自宅でなんとか介護ができるかもしれない、と思うかもしれません。

しかし、その症状にプラスして、徘徊がひどくなったり、睡眠障害で昼夜逆転してしまったり、幻覚・幻聴で混乱するなど、その他の周辺症状が増えてしまうこともあります。そのため、家族が付きっ切りで一時も目が離せないような状況になった場合には、介護施設に頼るのも良い方法です。

認知症の方への介護施設について、こちらの記事でまとめています。ぜひご覧ください。

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