介護・終活がテーマの番組、介護をつなぐ、終活をつなぐツナグワラジオ
【村岡】リスナーの皆さんこんにちは。メインパーソナリティの村岡マサカズです。
この番組は毎回本気で介護、終活に取り組まれている個人、企業の方をゲストにお招きし本気で語っていただきます。
今回のゲストは個人でもケアマネージャーとして活躍されています株式会社andz(アンズ)代表取締役の小西明彦(こにし あきひこ)さんをお招きしましたー。 パチパチ??
それでは、小西さん、簡単に自己紹介をよろしくお願い致します。
リスナーの皆様、はじめまして。株式会社andz(アンズ)代表取締役の小西明彦(こにしあきひこ)です。
私は千葉県佐倉市でケアマネージャーの事業所を運営しています。
スタッフの数は全部で6名、女性1名・男性5名です。
また、独立型の事業所というユニークかつ理想的な形態で運営しており、
この理想をもっと大きな形にするため、スタッフ一同、日々努力しています。
【村岡】はい、小西さん自己紹介、ありがとうございました。
小西さんがどのようなことがきっかけで、ケアマネージャーになったきっかけを教えてください。
【小西さん】はい、私はもともと介護とは関係のない業界におりましたが、約17年前に介護業界に移りました。きっかけは新たに介護事業を始める方に誘われて、というところです。
私を誘った当時の代表の方が「高齢者」という人生の大先輩のケアについて、とても熱い想いを持っており、私も賛同して思い切って飛び込みました。
ありがとうございます。もう少し深く聞いてみたいのですが・・・・
【小西さん】はい、・・・・・とある67才の男性が脳梗塞で入院後、デイサービスに行くようになりました。 利用初日に 帰宅された際、泣いて帰って来られた。とご家族が…泣いている理由を聞いてみると、「私 は塗り絵なんてやりたくない。でも皆まとめてやらされるんだ」
入院前は経済や政治の話をされ、家族と株式の話をよくなさっていた方が、ある日から塗り絵ばかりの 環境になり、とても無念そうにされているのを見た時、自分に何かできることがあるのではないか、
当時の代表はそう思ったそうです。
利用される方それぞれに合ったサービスの提供をする必要があるのでは
と私も当時考えおり、その法人が運営する様々な介護サービスを経験させてもらい、その後独立しま した。
現在は一人ひとりに合ったサービスを提供し、それぞれが望む生活を提供できるように
ケアマネージャーとして活動しています。
【村岡】実は私も小西さんと普段から仕事させて頂いているのですが、まじめで真摯に高齢者、家族と向き合っているなあと感心しております。何か気を付けていることはありますか?
【小西さん】はい、私が気を付けていることは、立場が変われば考えも変わるということに注意しています。
介護を必要とするご本人や、それを支えるご家族・関係者それぞれの想いや考えがあり、
それを上手にまとめるのがケアマネージャーの役割だと考えています。
なかなか難しいことなのですけどね。
ケアマネージャーの働き方改革
も行っているとの事ですが、自社で取組みされていることを教えてください。
【小西さん】私どもが取り組んでいるのは主に2つです。
- 一つ目は、業務の効率化
- 二つ目は、安心して働ける労働環境の提供
です。
まず一つ目の業務効率化ですが、リモートでできる仕事環境の整備を行っています。
具体的には….
- ノートPCやスマホの貸与
- クラウドでのスケジュール共有やファイル管理、稟議事項の決裁
- FAXを極力廃止した事業所間のやり取り
業務柄、利用者さんのご自宅を訪問することが多いため、外出先でも事務作業ができるようにしています。
スケジュール管理や会社内の情報共有もクラウドを利用することによって、コロナ禍での業務にも大きな影響はなく、各スタッフの状況に応じた働き方を確保することができました。
二つ目の安心して働ける労働環境の提供です
- 休みが取りやすい環境作り
- 業務に必要な資格の取得費用の補助
- 出社が楽しくなる環境作り
しっかり働いてしっかり休み、スタッフそれぞれが描く理想の人生が実現できるように
会社としても応援していきたいという考えのもと、理想に向かって進んでいるところです。
【村岡】そのおかげもあって株式会社andzで働きたいというケアマネージャーが増えていると伺っておりますが?
【小西さん】はい、ありがたいことに少しずつではありますがスタッフが増えています。 入社したスタッフからの口コミで弊社に興味を持ってくれた方から新たに応募があり、と いうとても嬉しい繋がりが生まれてきています。
求人媒体からも多くの問い合わせがありまして、少しずつでも同じ想いをもったスタッフ が増えてくれれば、こんなに嬉しいことはないですね。
どのような時に、ケアマネージャーになって良かったと思いますか。
ケアマネージャーの業務を通して一番嬉しかったこと、心に残ったエピソードはありますか。
やっぱり大変だった方が特に鮮明に覚えていますね。
【小西さん】この仕事に関わると、ご本人とご家族の考えがぶつかり合うという場面に多く出会いますので、 一つ挙げるとするととても迷ってしまいます。
一人暮らしの男性ですが、認知症が進んでしまい車での事故を多数起こしても覚えていなくて 「自分は車の事故なんて起こしていない!」と怒鳴られてしまい、でも車は傷だらけで・・・
色々と関係機関と調整するなかで主治医の先生に意見書を書いてもらうことができ、無事免許を返納することができたので一息かと思いきや、バスや電車で出かけるよ うになり迷子になることが増えて・・・という、ご本人の意思を尊重するといっても、周りでサポートする関係者の協力がなければ生活を成り立たせることが難しいケースをよく覚えています。
その方は最後は介護施設にお世話になり、穏やかに最期を迎えることができたのですが、
ご家族から「本人はあんなにわがままだったけど、可能な限り本人の意思を尊重してくださって、小西が担当で良かった」と涙を流されながら言われたことが今でも忘れられません。
果てして本当に良かったのかどうかは私からは言えませんが、でも感謝をされて終わるということは、悪くはなかったのかなという風に捉えるようにしています。
ケアマネージャーになって良かったと思う時は
支援する方の人生が終わった時でしょうか。少しでもその方の力になれたかな、感謝してくださる方がいれば関わった甲斐があったのかなと思えるので。 正解が無い分難しいですが、一つひとつ良い経験をさせてもらっています。
休日も大事だと思いますが、小西さんはどんなことをされてリフレッシュしていますか?
【小西さん】休日は子供とずっと遊んでいます。まだ小さいのですが、色々なことをよく観察している なと感じるところが面白いですね。
よく遊んで、よく食べて良く寝て。それで一日があっという間に終わります。
ケアマネージャーが高齢者、家族にとってどんな存在になるべきか…..
【村岡】ありがとうございました。最後に、ケアマネージャーが高齢者、家族にとってどんな存在になるべきかなど、今後のビジョンについて、お聞かせください。
【小西さん】ケアマネージャーが担う役割は、今後ますます重要になると考えています。
AIや技術の発達があったとしても、最終的に判断して決断するのは人間です。
情報が溢れる世の中だからこそ、どのように判断するのかを適切に伝える役割として、ケアマネージャーの質が問われていくことになるでしょう。
公正中立という言葉がありますが、自らを客観視できなければ中立の立場に身を置くこと
は難しいと思います。
それらを含め、スタッフのさらなる質の向上を図ることが、弊社の進むべき道と考えてい ます。
そんな仲間が増えてくれれば、人生幸せですね。
会社情報:【居宅介護支援事業所】
株式会社andz 〒285-0837千葉県佐倉市王子台1-8-7ハイツプロスパー201
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本日はゲストとして株式会社andzの小西明彦さんにお越しいただきました、ありがとうございました。
それではまた次回お会いしましょう。