MENU

03-6868-8296

お気軽にお問い合わせください
受付 10:00-17:00 [定休:土日祝]

その薬、通院回数を減らせるかも?スタートの「リフィル処方箋」で介護負担を軽減

あなたは、病院でこんな経験をしたことはないでしょうか。

・待ち時間に1時間以上もかかる
・診察はいつもと同じ会話で、たった数分で終わり
・会計の時間が長すぎる
・帰る頃には、ぐったり疲れている

このように、高齢者の介護をしながら、薬をもらうためだけに、付き添って通院するのは、時間的にも負担が大きくなります。

感染症の影響もあり、通院回数をなんとか減らせないのか、と考えた人も多いのではないでしょうか。

今年の春から、リフィル処方箋が日本でも解禁になりました。これは、欧米では昔から当たり前のように利用されている制度です。これを賢く利用すれば、時間を有効に使え、経済的にも負担が軽減されます。

今回は、新しい制度のリフィル処方箋についてお伝えします。

目次

リフィル処方箋って何?

体の症状が、安定している場合に限り
医師の処方により薬剤師との適切な連携の下、
一定期間内に処方箋を反復利用できる仕組み

例えば血圧の薬を毎回処方されていて、体の状態が安定しており、特に診察を受ける必要もない人は、医師の判断により、同じ処方箋を薬局で繰り返して使える、ということです。(※但し、最大3回までと決められています)

つまり、通院をしなくても、リフィル処方箋があれば、薬局で同じ薬を最大3回まで処方してもらえるということです。

(出典:厚生労働省 令和4年度調剤報酬改定をもとに作成)

分割調剤とどう違うの?

これまでも、薬を分けて処方する分割調剤がありましたが、これはリフィル処方箋とは目的が異なります。

例えば、薬が長期保存に適しておらず、一度に全部の量を処方することができない場合などに限り、分割調剤を行います。

リフィル処方箋のメリット・デメリット

病院側としては、通院の人数が減りますので、新規の診察や、緊急対応に時間を使えるようになるメリットがある一方で、診察に関しての収益は当然ながら減ってしまいます。

また、薬局側としては、新たにリフィル処方箋の業務が増え、責任を感じる場面が以前より増えます。

患者側のメリット・デメリットは?

メリット
同じ薬の処方箋発行のために病院へ行く回数が減り、時間的・経済的にも楽になる

デメリット
診察の回数が減ってしまうため、健康状態を医師に直接伝えることができない

デメリットが気になるところですが、薬局でも、次のような対応をしてもらえます。

・服薬後の体の状態をヒアリング
・医師へ体調をフィードバック
・薬についての詳しい説明
・医師と連携しながら服薬中止の助言

このように、薬剤師の方と対話をしながら、体と薬の相性をみてもらえるのは、安心感がありますよね。

高齢者にはリフィル処方箋は向いていない?

先ほどの、デメリットでも書きましたが、これまでの診察回数が減ってしまうことにより、高齢者の体の状態を診てもらう機会が減ります。それが不安なのでしたら、リフィル処方箋は利用すべきではありません。

しかし、高齢者は、複数の病院へ通院していることが多いかと思いますので、経済的負担や時間的負担を考慮しますと、長年の持病などの薬は、リフィル処方箋を賢く利用するのも良いのではないでしょうか。

また、通院せず、ネットで診察を受ける方法もあります。スマホやパソコンを使って、ネット上で医師の診察を受け、いつもの薬の処方箋を出してもらえたり、薬を郵送してもらえるサービスです。

費用はかかりますが、病院までの交通費や待ち時間などを考えると、一度試してみる価値はあります。

利用できないケースはあるの?

利用者にとってメリットの大きいリフィル処方箋ですが、使えないケースも多々ありますので、医師の判断が必要です。

・対象外の薬の場合
・利用者の体の状態が良くない場合

このように、一部対象外の薬がありますので、医師にご相談ください。また、健康状態が安定していなければ、リフィル処方箋は利用できません。

老人ホームなどの介護施設へ入所した場合の通院は?

施設へ入所した場合、それまで長年通っていた、かかりつけの病院へは通えるのか、不安になることもありますよね。

介護施設によって対応は様々で、かかりつけの病院まで職員が付き添ってくれる所もありますが、昨今の人材不足の問題もあり、個人的な要望に応じるのが難しい施設も多数あります。

その場合でも、介護施設と提携している病院から医師が来訪し、定期的に診察を行うなどの対応をしてもらえますので、心配はありません。

家族が近距離に住んでいれば、病院へ付き添うことも可能ですが、時間的に余裕がある人以外は難しいでしょう。

住み慣れた街の近くで介護施設をさがすなら

通院に関して、介護施設側がどのような対応をしているのか、入所前に調べておくと安心です。

長年住み慣れた街の近くの介護施設であれば、かかりつけの病院へも近く、安心感もあります。後々の通院のことまで考えた介護施設選びは、プロに任せた方が、良い施設を紹介してもらえます。

あなたの高齢者に合った良い施設の紹介は無料ですので、ぜひお気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。高齢者の病院の付き添いは、待ち時間や往復の時間などで負担が大きくなりますよね。

もし、高齢者の体の状態が安定していて、毎回同じ薬を処方されているようでしたら、リフィル処方箋について、医師に相談してみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次