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高齢者を「床ずれ」や「寝たきり」にさせない、介護用ベッド選びのポイントはこれ!

介護用ベッドと看護師

自宅で介護が必要となったときに、介護用ベッドを購入したり、レンタルする必要があります。

介護のためのベッドを選ぶ時、ほとんどの人は、病院にあるようなベッドを想像するのではないでしょうか。

実は、病院で使われているベッドは、介護に適しているとは必ずしも言えません。

なぜなら、介護が必要な高齢者を、寝たきりにさせてしまう恐れがあるからです。また、床ずれの原因になることもあります。

病院のベッドなのになぜ?と思われるかもしれませんが、これは事実なのです。

今回は、高齢者の介護が必要となった際に選びたい、健康を維持できる介護用ベッドの選び方についてお伝えします。

目次

介護用ベッドと病院用ベッドの違い

病院用のベッドは、介護のためにも良い、と思われがちですが、実はそうでもありません。

そもそも、目的が異なります。

病院用のベッド・・・治療を行いやすくするため
介護用のベッド・・・介護のためや、本人の元気を引き出すため

一般的に、医療用のベッドは、幅が狭く、床までの高さがある物が多くなっています。これは医療行為の際に、仕事がしやすく、腰を痛めない仕様になっているからです。医療関係者にとっては良いことですが、デメリットもあります。

病院のベッドのデメリット

・床までの高さがあるため、高齢者が自分でベッドの下へ降りようとしても、降りづらい
・ベッドの幅が狭いため、動きづらく、寝返りもうちにくい

介護の度合いに影響する「寝たきり・床ずれ」とは

寝たきり

座ることもなく、一日中ベッドの上で過ごすことです。例えば、腰を骨折して歩けなくなったことがきっかけで、寝たきりになることもあります。また、合わないベッドを使っていることが原因の一つでもあります。

予防対策

寝るよりも、座ることや歩くことを意識して生活をすべきです。たとえ歩けない人でも、日中は座って本を読んだり、TVを見たりなど、起き上がった状態で行動することがポイントです。

床ずれ

同じ姿勢で寝続けていることが原因で、血液の循環がうまくいかなくなり、体の機能が低下してしまうことです。同じような症状の一つとしては、飛行機に乗る際のエコノミー症候群とも似ています。

血流が悪い事が原因となって、引き起こされる病気はたくさんあるため、注意が必要です。

予防対策

・ずっと同じ姿勢をキープしすぎない
・起床と就寝時間を守り、日中寝て過ごすことのないように、なるべく活発に動く

背中側のギャッチアップが不要な理由

ギャッチアップとは、背中側から自動で持ち上がり、楽に起き上がることのできる機能です。

病院では、どんな症状の人でも起き上がりやすく治療が受けやすいように、このギャッチアップが付いています。

しかし、介護では逆効果になることがあります。

なぜなら、これに頼りすぎることで、起き上がる際の筋力が次第に衰えてしまうからです。筋力が低下してしまうと、自分で起き上がるのがつらくなります。

その結果、ベッドで寝た状態で過ごすことが増えてしまうのです。

自動で起き上がってくれないのは不便と感じるかもしれませんが、高齢者本人のためを想うのならば、動かす機会を与えてあげる方が良いのです。

したがって、ギャッチアップの機能は、病気の時に使い、普段の健康な時は使いすぎないことがポイントです。

介護に適したベッドの条件とは

介護用ベッドに座る姿

高齢者が動く気力を失わないかどうか、動きやすいサイズであるか、などを基準にします。

以下のことに気を付けましょう。

・ベッドの幅は、寝返りが打てる程度にする
・マットレスは、極端に柔らかすぎず、硬すぎずを目安とする
・ベッドの高さは、高齢者が座って足が着く状態を目安とする

買う?レンタル?気になる料金

介護保険サービスで、介護用のベッドのレンタルを行っています。1割程度で安く済む人もいます。

レンタルのメリット
・気軽に借りられる
・いつでも返せるという安心感
・購入前のお試しにもなる
・合わなければ、別のベッドをレンタルできる

レンタルのデメリット
・長期で1年間以上借りたとしたら、購入代金と変わらなくなることも考えられる

まとめ

今回は介護用のベッドについてお伝えしました。

高齢者のためを想って、最新の介護用ベッドを購入するのも良いですが、機能的に行き過ぎていないか、高齢者の体の機能低下を招かないか、などを確認してみましょう。

多少は不便な方が、体を動かすきっかけになりますし、何とか工夫しようと考えることにもつながります。

介護において、過剰な便利さは逆効果であることを覚えておきましょう。

この記事が、あなたと高齢者の最適なベッド選びのためになりますように。

介護用ベッドと看護師

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