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防災月間の9月だからこそ準備したい、認知症の高齢者と避難するための災害対策

近年、全国各地で地震や台風などの災害が発生しています。あなたは、自然災害の危険が迫ったとき、すぐに荷物を持って避難することはできますか?

特に、認知症の高齢者と生活しているご家族は、もしもの時の不安が大きいのではないでしょうか。

防災月間の今月は、災害対策を見直すための良い機会です。今回は、すぐに避難するための防災グッズの選定や、避難所で気を付けるポイントをご説明します。

目次

高齢者が避難すべき警戒レベルは?

以前は、避難勧告と避難指示という2種類の目安がありましたが、現在は避難勧告は廃止となっており、警戒レベルで示されます。

警戒レベル3で高齢者は避難!

危険地域の全員が避難するのは、「警戒レベル4」ですが、高齢者は、「警戒レベル3」が出た時点で移動をすべきです。理由は、高齢者の歩くスピードはゆっくりで、移動に時間がかかってしまうからです。

仮に、警戒レベル4で焦って移動すると、思わぬケガをしてしまう恐れもあります。高齢者と一緒に避難するなら、一足早い「警戒レベル3」と覚えましょう。

但し、準備はレベル1・2で!

警戒レベル3が出てから準備をし始めると、災害の変化に間に合わないこともあります。警戒レベル1や2の時点で、準備を進めておくと、レベル3が出た時点ですぐに家を出られますので、災害ニュースをしっかり確認しながら落ち着いて準備をしましょう。

認知症高齢者の災害対策3つ

①日頃から防災リュックを準備しておく

防災リュックに、避難先で必要なものをまとめておき、玄関近くに置いておきます。この時、荷物をいっぱいに入れるのではなく、貴重品を入れるための小スペースを空けておくことがポイントです。

貴重品は、普段から小さめのバッグに入れ、それを日常使いしながらも、もしもの避難時には、防災リュックにそのまま入れて避難すると、便利です。防災グッズの中身については後程ご説明します。

ポーチではダメな理由

ポーチは、小柄で便利ですが、貴重品を入れるなら体に斜めがけできるようなベルトの付いたタイプがおすすめです。

なぜなら、避難所に到着し、トイレに行くときや、外の空気を吸いたいとき、物資が届いて取りに行く時など、ちょっと外へ移動する際に、ポーチでは両手が使えませんし、かといって、大きな防災リュックを持ち運ぶのは不便だからです。

日常的に使っている小さめのバッグであれば、避難先でも使いやすく、普段と同じものが手元にあると、精神的にも安定する効果があります。

高齢者にとっての貴重品とは?

以下のものを普段から小さめのバッグにまとめて入れておくと良いでしょう。

・おくすり
・お薬手帳
・健康保険証
・マイナンバーカード
・病院の診察券
・現金
・携帯電話
・緊急連絡先を書いたメモ(意識がなくなった時のため)
・メガネ
・ウエットティッシュ
・予備のマスク
・ハンカチ
・ポケットティッシュ

②最寄りの避難所の確認

家から一番近い避難所はどこか知っていますか?自治体が配布しているハザードマップに避難所が掲載されていますので、覚えておきましょう。

また、避難所までの経路確認も重要です。最短距離を選んでしまうと、かえって危険なケースもあります。高齢者と一緒に避難することを想定し、安全かつ最短で避難先へ移動できる道をさがしましょう。平常時に、お散歩がてら、一緒に歩いてみるのも良いですね。

ハザードマップは、厚生労働省のハザードマップポータルサイトも便利です。住まいの地域の災害リスクを調べることもできますので、ぜひ、平常時の今だからこそ、ご確認ください。

③避難所生活の工夫

慣れない避難所生活は、どの世代の人にとっても、ストレス度合いが高くなります。認知症の高齢者は特に、環境の変化に敏感だということも覚えておきましょう。

避難先では以下のことに気を付けましょう。

・家族の不安感が伝わらないよう、意識して穏やかな声かけをする
・時々、笑顔を見せるように意識をする
・避難先の周囲の人に、認知症であることを予め伝えておく

防災リュックの中身は?

先ほど、貴重品の小さなバッグの中身についてはご説明しました。その他、避難時に、防災リュックに入れておくべき物は以下の通りです。

衛生関連
・オムツ・簡易トイレ・トイレットペーパー・水が不要な歯磨きシートや入れ歯洗浄シート・水が不要なシャンプー・ボディーシート・予備のマスク・ティッシュ・ウエットティッシュ・タオル・消毒液・ばんそうこう・アルミのレジャーシート

衣類
・着替え(特に肌着)

食料品
・非常食(水分量の少ない粉っぽい食品は誤嚥の恐れがあるため、なるべく避ける)・飲料水

その他
・携帯の充電器・手回し多機能ラジオ・笛・軍手・折り畳みスリッパ・ナイロン袋・給水時のウォーターバッグ・耳栓・ガムテープ

トイレを普段使っていて、排せつに介助が必要のない高齢者でも、オムツは入れておくのをお勧めします。理由は、避難先でトイレが使えるとは限らないことと、急な環境の変化で体の機能が正常に動かないケースが想定されるからです。オムツは吸水にすぐれ、さまざまな用途で使えることがあります。

介護施設の災害対策は?

介護施設に入所している高齢者は、自宅にいるよりも安全だと考えられます。職員が防災についての訓練を受けたりなど、日ごろから様々な対策を行っているためです。

介護施設の防災対策一例
・防災訓練
・非常食や備品の完備
・定期的な防災点検
・救命救急の講習
・AEDの設置

※内容は、介護施設によって異なります。

ただし、防災対策が万全であったとしても、立地によっては自然災害が発生しやすい施設もあるかもしれません。入居先を決める際には、料金やサービスだけでなく、過去の震災や台風の際に、どのような対応をし、被害はどのくらいだったのかなど、防災についての質問をしてみると良いでしょう。

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「紹介のプロ」は、介護施設入居前の不安な気持ちを丁寧にヒアリングし、あなたの大切な高齢者にとって、一番最適な介護施設をご紹介することが可能です。

「紹介のプロ」への相談料や成約料は一切かかりませんので、安心して申し込みできます。

最近では、「親の介護が突然始まってしまった」ために、介護についての知識がなく、「介護施設をどう選んだらいいのかわからない」という緊急の相談が増えています。

まとめ

今回は、認知症高齢者の防災についてご説明しました。介護施設に入所していれば安心できますが、在宅で介護をしていると、災害時に不安になりますよね。

冷静な判断と行動をするためにも、まずはすぐに避難できる「防災リュック」を準備しておきましょう。そして、最寄りの避難所の確認も忘れずに。

この記事が、あなたと高齢者のもしもの時に役立てば幸いです。

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