高齢者が倒れた!夜間緊急にどう対応?【住まい別の対処法やオンコールの解説】

あなたの大切な高齢のご家族が、夜間に急に倒れた場合、どうなってしまうのか不安ではありませんか? 同居の場合は、異変に気が付きやすいですが、離れて暮らしている場合は、早期発見が難しくなります。

今回は、高齢者の夜間緊急について、様々な生活環境を想定しながら、ご説明します。

目次

国内の死因ランキング上位は?

厚生労働省が2022年6月に発表した、令和3年の国内の死因順位別結果は以下の通りです。

・第1位…悪性新生物<腫瘍> 38万1497人

・第2位…心疾患(高血圧性を除く) 21万4623人

・第3位…老衰 15万2024人

・第4位…脳血管疾患 10万4588人

脳血管疾患(脳卒中)は、昭和45年をピークに低下傾向が続き、令和3年の全死亡者に占める割合は7.3%となってはいるものの、依然として、死亡原因の上位となっています。

(※厚生労働省の令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況を元に作成)

脳卒中は早期発見が生死を分けると言われています。

【ケース①】一人暮らしを満喫中の、元気な高齢者A子さんの場合

A子さんは、普段から友人も多く、習い事や町内活動にも積極的に参加していました。離れて暮らす家族は、介護はまだ先の事と認識しており、夜間の対策もしていませんでした。

しかし、ある日の深夜、トイレから戻ったA子さんは、突然、体の異変を感じ、そのまま倒れてしまいました。

翌朝になり、約束の時間に来なかったA子さんを心配した友人が、家を訪ねた事がきっかけで、事態が判明。早期治療ができなかったため、A子さんの体の回復には、時間がかかりました。

【ケース②】家で過ごすことの多い、一人暮らしの高齢者B子さんの場合

一方、B子さんは、A子さんとは違い、内向的な性格で、家で趣味を楽しむことが多く、普段から交友関係も広くはありませんでした。

そんなB子さんは、普段から規則正しい生活をしていましたが、ある日の夜、家事の最中に、意識がもうろうとし、突然倒れてしまいました。

しかし、離れて暮らす家族が、異変を察知することができたため、深夜に駆けつけて救急車を呼び、B子さんは早期に治療を受けることができました。

なぜ、B子さんの方が、早く発見することができたのでしょうか。

それは、離れて暮らす家族が、様々な対策をしながら、日々、遠隔でもB子さんを見守っていたからです。

今回の場合は、まず、就寝時刻を過ぎても、B子さんの家電の電源が、全て付けっぱなしであることを、見守り専用アプリの通知で知り、家族は不思議に思いました。

更に、いつもB子さんが寝る前に確認するはずの、LINEが既読にならないことや、電話も全くつながらない事から、離れた家族は総合的に判断し、緊急事態であることを察知することができたのです。

その他にも、B子さんの日中の異変にも気が付けるようにと、宅食業者の在宅確認サービスも活用していました。

このように、対策さえしていれば、たとえ離れていても、早期発見することは可能です。

対処法は?

一人暮らしでも夜間対策はできる?

介護認定を受けた高齢者は、夜間にも対応可能な訪問介護や、定期巡回のサービスを受けられる場合があります。

その他、介護認定の有無にかかわらず、様々なサービスがあります。

セキュリティ会社の見守りサービス(例:家で全く動きがない場合に、緊急を知らせるなど)

各自治体による見守り活動(例:緊急通報装置の貸与・配達業者と連携した活動など)

見守り専用アプリ(テレビやエアコン、扇風機のリモコンなどに、専用の電池を入れて、使用状況を通知)

その他、日中の異変に気付くための対策もあります。

郵便局による電話や訪問の見守りサービス

宅食サービス業者が、訪問時に応答がない場合などに通報

費用を抑えて、緊急時に備えるには?

金銭的な事情や、まだ元気だからという理由で、見守りサービスの導入を先送りにしてしまう場合もありますよね。そのような時は、もっと気軽な方法を、家族と相談しながら取り入れてみましょう。

普段から頻繁に電話をかけ合うようにする

ワンコールだけしてもらって、着信を毎日残してもらうようにする

LINEスタンプ等の簡単なメッセージを送って、読んでもらう(既読の確認)

高齢者と家族の双方が、負担にならないようにするのが、長続きするコツです。

【ケース③】高齢者が家族と暮らしている場合

高齢者の家に、家族がいる場合は、異常に早く気が付けますので、安心できます。その時、本人の意識がなかった場合を想定して、家族が以下の物の置き場所を、把握しておきましょう。

お薬手帳

通院中の病院があれば、その診察券

健康保険証

119番通報をした際には、必要に応じて、応急手当の方法も指導してくれます。落ち着いて、医療機関の指示を待ちましょう。

【ケース④】介護施設に入所中の、Cさんの場合

介護施設に入所中のCさんは、夜中にトイレで起きましたが、体の異変を感じ、いつも通りに動くことができませんでした。

不安になったCさんでしたが、その時巡回中だった職員が、Cさんの異変に気が付き、すぐに緊急時の要請をしました。

そして、間もなくして医療関係者が到着し、早期に適切な治療を受けることができました。

実は、この時すぐに駆けつけた看護師は、施設に夜間は常駐していませんでした。それにもかかわらず、なぜCさんの異変をすぐに知り、出勤したのでしょうか。

これは、介護施設の看護師の、オンコールという勤務形態があるためです。

夜間の看護師の、オンコールとは

高齢者の緊急時に、勤務時間外の看護師が、連絡を受けてすぐに出勤できるように、自宅で待機することが、オンコールです。

施設の規模によっても職員の数は異なりますが、一般的に、昼間の時間帯を、多めの人数体制にし、夜間の見回り等は施設長などの職員が少人数で行い、救急時にはオンコールで医療関係者に連絡する施設が多いようです。

このように、介護施設の場合、夜間でも異変があれば、すぐに対応してもらえますので、最も安心な環境といえます。

まとめ

夜間の緊急時に備え、日ごろからあらゆるケースを想定しておくことは、大切です。

まずは、お住まいの自治体のサービスを活用し、足りないと感じる部分は、民間企業の見守りサービスも利用しながら、万が一のために備えましょう。

この記事が、あなたの大切な高齢のご家族のために、お役に立てれば幸いです。

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