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親の介護で準備しておくこと【種類別のメリット・デメリットも解説】

親の介護について考えたことはありますか?

ある日突然やってくる親の介護、事前準備をしておくことで慌てずに対処することができます。

この記事では、突然訪れる親の介護の準備するべきことから介護サービスの紹介、自宅介護・遠距離介護のメリットデメリットを紹介します。

現在「親は元気だし関係ない」とお考えの方も事前に知っておいて損はありません。ぜひ最後までご覧ください。

目次

親の介護で準備するべきこと3つ

親の介護が必要になった時、あらかじめ備えておくことでもしもの時冷静に対処することができます。事前に準備しておきたいことは次の通りです。

  1. 情報収集
  2. 経済状況の確認
  3. 親や兄弟姉妹との相談

それぞれ詳しくみていきましょう。

①情報収集

突然介護が必要になったときに慌てないよう、事前に介護サービスの情報を集めておきましょう。お住まいの地域にどのような介護サービスがあるのか知っておくことで、ご両親に合うサービスを見つけやすくなります。

  • 自宅で親と一緒に住みながら介護をする「在宅介護」が良いか
  • 親と一緒に住まず、訪問や介護サービスを利用する「遠距離介護」が良いか
  • 有料老人ホームや特別養護老人ホームといった「施設介護」が良いか

と、介護方法の情報を集めておくだけで、いざ介護が必要になったときスムーズに行動を起こすことができます。

②経済状況の確認

実際に介護サービスの利用を開始する際に気になってしまうのは費用ではないでしょうか。

護サービスは、公的介護保険を上手に活用することがポイントになります。親の貯金で介護サービスにかかる自己負担分を払うことができるのか、見極めておく必要があります。

介護にかかる費用がご両親の貯金を超えた場合、費用面のトラブルが発生する可能性もあります。また、介護は先が読めない部分もあり、長引くほど費用面で不安がつきまとってしまう可能性もあります。

現在の経済状況を把握しておき、ご両親に合った介護を受けることができるのか、費用が足りない場合はいくらぐらい必要なのか、考える機会を持ちましょう。

③親や兄弟姉妹との相談

親はもちろん、兄弟姉妹がいる家族では事前に相談して意思疎通をとっておくことは大切です。親の意思はもちろん、兄弟姉妹の介護分担や、費用といったことは事前に話し合っておくに越したことはありません。

とくに兄弟姉妹が複数人いる場合は、役割分担でトラブルが生じやすい傾向にあります。介護負担の偏りが起き、不満が生じてしまいトラブルに発展してしまうケースも少なくありません。

できるだけ全員が納得する役割を決め、身体的・精神的な負担が偏らないようにしておきましょう。

介護サービスの種類

介護サービスには大きく分けて訪問介護、通所介護、入所介護の3つに分類されます。
それぞれはどのような特徴があるか紹介します。

訪問介護

訪問介護とは、ヘルパーが介護者の生活しているお宅に訪問し必要な介護支援を受ける介護サービスです。

食事や入浴・排泄支援だけでなく、料理や洗濯・買い物を頼むこともでき、家事負担を軽減することができます。その他にも、看護師に自宅に訪問してもらう看護訪問、入浴介護を受けることができる訪問入浴介護といったものもあります。

利用するには要介護認定されていることが条件です。要介護認定されないと介護保険などが利かず、高額な費用を支払うことになる点に注意しましょう。

通所介護

通所介護とはデイサービスともいい介護サービスを提供している事業所に通い、入浴や食事、そのほか日常生活の介護を受けられる介護サービスです。

利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるだけでなく、孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減なども期待できます。

注意点として、訪問介護と同様に要介護認定を受けていないと利用できないという点です。利用を検討する場合、まずは要介護認定を取得を目指しましょう。

通所するサービスはほかにもデイケアというものもあります。デイケアとは、医師の指示のもとに行われるリハビリ中心のサービスです。

老人保健施設や病院などに通い、機能維持や機能回復を目指して理学療法や作業療法を中心としたリハビリを受けられます。医療的なケアを受けたいという方はデイケアを検討してみましょう。

入所介護

入所介護は、老人ホームといった24時間生活する施設に入所し支援を受ける介護サービスです。老人ホームの運営主体は、国や地方自治体など公的な団体が運営する「公的施設」、民間企業が運営する「民間施設」の2つに分けられます。

「公的施設」は、介護保険施設ともよばれ、介護度の重い方や低所得者の保護と支援に重点が置かれています。国の補助金を受けており民間施設よりも費用を安く抑えられるというメリットがあります。その分、人気が高く入居待ちが長い傾向にあるというデメリットがあります。

一方「民間施設」は、高齢者のニーズを満たすことに重点が置かれいる特徴があります。各施設で特色を出すために、施設によってユニークな設備、多種多様なサービスを受けることができます。

身体の状態にあわせて幅広い対応を受けられ、快適な生活を送りやすいというメリットがありますが、公的施設に比べると費用は高い傾向です。

在宅介護と遠距離介護のメリット・デメリット

親に合った介護サービスを考えるうえで、家族のサポートの有無も重要な要素になります。まず検討したいのが在宅介護か遠距離介護のどちらが良いかです。

在宅介護とは、自宅で親と一緒に住みながら介護をすることを指します。対して遠距離介護とは、親と離れた場所で生活し、地域の介護サービスを利用し生活するといった方法です。

在宅介護と遠距離介護、それぞれのメリット・デメリットをみていきましょう。

在宅介護のメリット・デメリット

在宅介護のメリットは住み慣れた自宅や地域で、自分に合った介護サービスが選べる点、
一方のデメリットは家族や身内の負担が大きくなるという点です。

メリット

在宅介護の1番のメリットは住み慣れた自宅や地域で生活できる点です。信頼できる家族や身内の介護を受けながら、住み慣れた地域で生活することは精神的にも安定しやすく、落ち着いて生活することにもつながります。

さらに、訪問介護サービスやデイサービスなど、要介護の状態に合わせて自由に介護サービスを選べるというメリットもあります。

一緒に住むことができる環境で、身近で介護をしたいという方は在宅介護をがおすすめです。

デメリット

在宅介護のデメリットは、家族や身内の負担が大きくなるという点です。介護は終わり見えないことも多く、続けていくうちにストレスに感じてしまう場合も少なくありません。期間が長くなればなるほど精神的にも肉体的にも負担がかかってしまいます。

近年は、子どもひとりに負担がかかった場合に起こる「共倒れ」や「介護うつ」といったことも問題視され、介護者の心身ケアも重要になります。

遠距離介護のメリット・デメリット

遠距離介護のメリットは住む環境を変えなくて済む、介護者の介護負担が減るといった点が挙げられます。一方のデメリットは、早急な対応が難しい、費用がかかってしまうという点です。

遠距離介護のメリット・デメリットを詳しくみていきましょう。

メリット

遠距離介護もメリットはいくつかあり、

  • 介護のために引っ越さなくて良く仕事が続けられる
  • 直接介護しないためストレスが軽くなる
  • 身体的な疲労が少なくなる

といった点が挙げられます。親も家族も住環境を変える必要がなく、親は住み慣れた地域で暮らすことができ、家族も介護による離職もしなくて済むというのが大きい利点です。

また、高齢者のみの世帯では、特別養護老人ホームへの入居の優先順位も上がりやすいという側面もあります。

デメリット

遠距離介護のデメリットはいざという時に早急な対応が難しい、費用負担が大きくなる点です。遠距離介護は距離がある分、早急な対応が必要になった際にすぐに行くことができない、連絡の行き違いといったことが起こる可能性がます。

また、費用面も負担が大きくなる可能性があります。手厚い介護サービスの場合はその分介護料の自己負担がかかってしまったり、帰省や有事の際の交通費なども考えなければなりません。

まとめ

親の介護の準備するべきことから介護サービスの紹介、自宅介護・遠距離介護のメリットデメリットを紹介しました。

突然訪れることが多い親の介護の問題。大切な問題なので慌てずにベストな方法を考えサービスを受けたいですね。現在の日本ではニーズに合わせたさまざまな介護サービスが展開されており、それぞれに合ったものを選ぶことができます。

普段あまり考える機会が少ないことだからこそ、今記事をきっかけに自分の家族の将来について考えてみてはいかがでしょうか。家族で話し合いの機会をつくるだけでも新しい発見があるかもしれません。

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