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元気なうちに夫婦そろって「ケアハウス」へ移住した人の、リアルな体験談と本音~人それぞれの終活物語~

現在、日本には老人ホームなどの施設が多数ありますが、介護認定を受けていない人が入所できる、自立型のケアハウスの日常は、どんな様子か気になりませんか?

今回は、実際に自立型のケアハウスに入居していたA子さんご夫婦の、日々の暮らしの様子をお伝えします。

目次

ケアハウスとは

ケアハウスは、老人福祉施設の軽費老人ホームの1つです。自立型と介護型の2つの種類があります。令和2年現在、全国に2,034施設もあり、入居者は76,371名で、従事者は19,237名です。
(厚生労働省 令和2年 社会福祉施設等調査の概況データを加工して作成)

他の施設と比較すると、リーズナブルな料金設定のため、人気が高く、待機者も多いのが特徴です。

ケアハウスに夫婦そろって入居したA子さん

A子さんプロフィール(当時)

子供は自立し、夫と2人暮らしの60代
夫婦ともに健康で認知症もなし

ケアハウスへの入所の動機

3度の食事の準備が大変になってきた時、知人から、ケアハウスの噂を聞き、食事も美味しいと評判のところに早々に入所したいと考えるようになった。

A子さんの本音
年上の夫の介護が、もう間もなく始まるかもしれない。今まで散々、家族のために尽くしてきたので、老後に夫の介護をするのは、体力的にも、精神的にも無理。逆に、自分だって、いつ介護が必要になるかわからない。それならば、今の元気なうちに、終活をはじめ、身の周りを整理し、夫と一緒に住めるケアハウスに入所して、介護に備えておきたい

ケアハウスへ入所するまでの準備

当時は、まだ今ほどケアハウスの数が多くはなく、人気の施設で満室のため、待機期間が有り、その期間を利用して、少しずつ準備を進めていきました。

夫婦で暮らせる間取りは広めではありましたが、今の家の物を全て持ち込むのは無理だったので、私物を厳選することからスタート。もともと片付けが好きだったので、これは難なくクリアできました。

次に、田舎に残してきた古民家の取り壊しを検討。実際に取り壊しをするまでには様々な手続きがあり、調整に時間がかかり、結局、ケアハウスに入所するまでには実行できなかったが、入所後に、親族と協力・相談しながら実行することができました。

A子さんの本音
このように、準備ができたのは、60代でまだまだ元気があったから。この作業を、例えば認知症が発症してから、体が弱ってから行うのは難しいと感じた。そうなった場合は、親族の協力を得なければできない。だから、今回は自分の力で、納得のいく形でケアハウスへの入所の準備ができたことを嬉しく思う。
もしも、住まいを変えずに、ずっと同じところに住んでいたら、物は増え続ける一方で、死期が迫ったときに、子供たちにも迷惑をかけてしまっていたはず。

ケアハウス内での生活の様子

起床後

・朝日が差し込むバルコニーで、爽快な体操
・朝食は1階の食堂へ(人の目があるので、きちんとした格好をする。メリハリがついて、良い効果)
・あまり食欲のない日は、無理をせず、軽めに食べ、部屋でコーヒーをゆっくり飲む(部屋に小さなキッチンがあるので、自由度が高い)

朝食後~お昼前まで

・レクリエーション
・季節に合わせたイベントに参加
・1階のスペースにはピアノが置いてあり、音楽会なども開催
(※現在は感染症の影響で各種イベントは中止)

・その他、将棋や囲碁ができる和室で交流
・散髪は美容師さんが来てくれるので、ケアハウス内で完了

・月に何度か、街へ買い物に連れていってもらえる
・外出届を出せば、それとは別に、個人的に外出も可能

※かなり自由度が高い

昼食

・1階の食堂へ
・食事の時間帯が決まっているため、外出先で食べる場合は、事前にキャンセルの届けを出す必要がある。キャンセル届けを出しておけば、その分の食事代は請求されない

午後

・午後は部屋で休憩をとったあと、入浴
・週替わりで男湯と女湯が入れ替わる
・大浴場で広く、気分が良い
・部屋にはシャワーの設備があるため、入浴をしたくない日も安心

夕食~夜

・1階の食堂へ
・自室で歯磨きを済ませ、就寝

※以上は全てのケアハウスに当てはまるものではありません。施設によって異なる部分もありますので、見学をお勧めします。

A子さんのご主人の入居後の変化

・環境の良い変化により、活動量が増えた
・時間帯が決まっている食事で、規則正しい生活の維持
・バランスの良い美味しい食事で、ますます元気に
・家でもお風呂が好きだったので、広くて快適な大浴場に大満足
・高齢者同士の交流で、戦時中の話から戦後の話まで、話題が尽きない

A子さんの本音
3度の食事の準備、掃除などの家事全般、年上の夫の介護の心配など、これらの負担が、ケアハウスに入所することで、解消された。夫婦そろって元気になって、本当に良かった。やはり老後の環境はとても大切。

A子さんのご主人のその後

ご主人の体の急変があったときは、ナースコールをしたらすぐに駆けつけてくれ、提携の病院で診察を受けることができました。

そして、A子さんのご主人は、何年もケアハウスで快適な生活をした後、穏やかに最期を迎え、亡くなりました。

A子さんはその後、2人で使用していた広い部屋から、1人部屋に移りましたが、当然しばらくの間、ご主人が亡くなったことのショックは消えませんでした。

新しい生活が再びスタート!

しばらくしてA子さんは、別のケアハウスへ、移ることになりました。

新しいケアハウスの食事は、前よりも、自分に合っていて、大満足。施設によって、食事のメニュー内容も違うそうです。

新たな気の合う友人もでき、グループで遠くへ出かけたりなど、老後の新たな思い出作りのために、楽しい日々。そんな、明るく元気に過ごすA子さんのことを、ご主人も空の上から安心して見守っていることでしょう。

まとめ

いかがでしたか。ケアハウスに夫婦で入った場合の、日々の生活についてお伝えしました。

移住するということは、今ある物を整理しなければなりません。それに真正面から向き合ったA子さんは、結果、心身ともに身軽になり、新しい世界を切り開くことができました。

あなたの高齢者が、充実した老後を送れますことを願っています。

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