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『 これが 現実 』 第 3 話

前回まで

私の名前は仮名:青山(以下青山、私) 仕事は在宅での生活が難しくなった高齢者を介護施設(老人ホーム)などに紹介する、いわば介護の不動産屋さんみたいな仕事だ。(「紹介のプロ」介護施設紹介センター

私がノブコさんに、そっと語りかける

お姉さんいつ亡くなったのですか?

目次

第3話

ノブコさんが、ボソっと

去年…

うーん、そうですか残念でしたね

私は尋ねた、どんなお姉さんだったのですか?

ノブコさんが、歳は8つ離れていたから可愛がってもらったの

そうですか、何人兄妹なのですか?

7人兄妹の5番目、亡くなったのは2番目、私には弟がいるの

弟さんとは連絡とっていますか?

たまに連絡あるのよ

みるとテレビ台の上に携帯電話がある

ただノブコさんの話を役所の担当者も聞き入る。

ここで大事なのは否定も肯定もしないことだ

話を聞いているうちに、ノブコさんの表情も変わってきた

なぜなら、高齢者は何日も人と会話しない日がある

②『 これが 現実 』

私たちにはわからない、孤独、疎外感を少なからず感じているものだ

現代社会にもいえるかもしれない

本題に戻そう

ノブコさんが認知症だろうが私には関係ない

なぜなら介護施設に入れるか、入れないかを判断するのが私の仕事だ。

話を聞いているうちに、ノブコさんから早く死にたいの言葉もなくなった。

私は表情がやわらいだところで語りかける

どこかお身体痛いところありませんか

お会いした時からあきらかに足が痛いのはわかる

ノブコさん、トイレに行くのも大変でしょう

小さくうなずく

ここから私主導で介護施設とは?の話を始める

私は介護施設に入居するのを説得もしないし、もちろん押し付けもしない。

ただ事実を伝えご本人に判断してもらうのだ

ノブコさん介護施設はね

【メリット】

個室である

部屋に家のテレビ等持参できる

食事は朝、昼、夕である

お風呂は基本週2回である

冷暖房完備である

出来ないところをお手伝いする

など淡々と伝える

ノブコさんはうんうんと頷いている

【デメリット】

タバコが吸えない

一人で外出は難しい

食事はみんなと食堂でとる

など、申し訳なさそうに伝える

私は必ずメリットはもちろんだが、デメリットも伝えるようにする

なぜなら事実を伝え判断してもらうためだ

メリットとデメリットのトレードオフだ

やはりノブコさんはタバコに反応した

タバコは生きがいだから…

OK、今日はここまでだな

ここまで約1時間

最後にノブコさんに伝える

「私、青山にノブコさんの住まいを探すお手伝いをさせてもらえますか?」

……はい、お願いします。とノブコさんは言った

まずは前進だ……

あえて、「介護施設を探すお手伝い….」とは言わなかった。

間違えないでほしい、介護施設は高齢者の住まいなのだ

つづく…….

「紹介のプロ」介護施設紹介センターby株式会社i.ホールディングス

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