前回まで
私の名前は仮名:青山(以下青山) 仕事は在宅での生活が難しくなった高齢者を介護施設(老人ホーム)などに紹介する、いわば介護の不動産屋さんみたいな仕事だ。(「紹介のプロ」介護施設紹介センター)
当日役所で転出届を取得して施設へ向かうことになった
入居当日の朝を迎えた
第6話の答え:ノブコさんが持っていきたいものは②羽毛布団でした。
第7話
朝9時30分の待ち合わせ
私は9時に着いた
程なくして予約していた介護タクシーも到着する
9時20分ノブコさんに勝手口から声をかける
ノブコさん青山です、お迎えにきましたよ
反応がない
大丈夫かと心配しながら再度呼びかける
雨戸がしまったままだ、少し横にずらす
すると、ノブコさんが早かったわねと返事があった
開けるから待ってね
ノブコさんが座りながら窓を開ける
ノブコさん、おはようございます
昨日はよく眠れましたか?
うんうんとうなずく
これ捨ててもらえます?とゴミ袋を渡される
あーっ、これも外に捨てるの大変だったんだ
準備出来ていますか?
はい、出来ていますとバックを指さす
家から持っていくのは、
①テレビ
②羽毛布団
③洋服数着
積み終わると勝手口まで車イスをつける
雨戸をつたいながら車イスに手を掛け、最後は介助しながら座る
ノブコさん、ほっとした様子だ
その様子を見ていた隣人が声を掛ける
どちらか行かれるのですか?
そうなんですよ、介護施設に入居されるんです
それはよかった、ノブコさん足が悪かったものね
みんな気付いていても、どうしたらよいかわからない
介護とはそういうものなのか?
ノブコさん、そろそろいきましょうか
市役所に寄って転出届を取得する
入居する施設が市外にある場合も多い
住所を変更した方が地域密着サービス(デイサービスなど)が
利用できる
市役所の手続きも終わり、新しい生活のスタートだ!
ノブコさん長生きしてね
施設より、無事に到着されましたと連絡が入る
これが現実 第1章 完
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